2010年12月20日月曜日

開拓行

ビギナーと二人でハイライン開拓。
自分の嗅覚を信じて未知のエリアへ行ってみることがどれだけ楽しいか。クライミングでの開拓を思い出しながら。そこでハイラインができる確証などもっていないのに。徒労覚悟の楽しさ。未知のエリアで、試行錯誤しながらセッティングし、真剣トライを重ねることがいかに難しいかも再確認。冬の寒さの中、意味を見いだせない行為に没頭する寂しさ。道などないガレ場を上り下りし、カメラポイントを探し、冷える汗に疲労との戦い。新品のままとっておいたマウンテンマスターのソールが経年劣化でぶっ壊れ、辛さは二倍に。岩塔でハイラインセッティングする方が快適だとつぶやきながら。なぜ岩塔でハイラインを張るのか、もうヒトツの意味を体で理解。ひどい足場、座れないレストポイント、そんな渡る技術と関係のない問題に振り回され、体力も限界。努力の末ライン張ってみたらリーシュギリギリの場所に岩が出ているとか、試行錯誤でトライアンドエラー。それでもピークハントにも似た、目標への技術の積み重ねは、ガキの遊びみたいな高揚感を伴っていてやめられない。しかし足場が悪い中ラインを張るのは本当に辛い作業。次は何も悩まずにセッティングができるはず。迷いなくトライできるはず。

ぜひ完渡したい。


L : 30 4035m - H : 15m
ラインは悩み中

2010年12月3日金曜日

音楽とロングライン

FRライダーのJeremieとMaxとロングライン90mやったときのことです。
Jeremieがイヤホンで音楽聞きながらトライするもんで、「何聞いてんの?」、「どんな音楽が好きなの?」と質問しました。

で、Jeremieは「んー、トリックならヒップホップ(即答)、、(しばし沈黙)、、(おずおずと)ロングラインならジャズやメロウなのだなー、、、、」だそうです。で、Maxはといえば「僕にはロングラインはスカのリズムなんです!」だそうです。端から見ていてそうじゃないかなーと思っていました。
で、その時の私はといえば、90mを必死でトライしていたもんでして、ノウミソに余裕は一切まったくなく、能力を音楽に割ける二人に嫉妬したくらいでした。で、最近の私、トライ中に頭の中で勝手に鳴るようになったのです。「チャットモンチー/ここだけの話とDire Straits/Water of Love」がです。
なぜ曲が固定されて出てくるのか、他にも好きな曲は膨大にあるのにと思うと残念ですらあります。今でも曲を聴きながらトライするほどの余裕はまったくありません。ただこの二曲のどちらかを口ずさむようになりましたが、予想に反して、ロングラインとリズムがまったくあいません。しかしなぜか心地いい。自分の中の雰囲気があっている感じです。


Dire Straitsは自分でもわかるが、チャットモンチーはなぜだ?
(たまにBenevento Russo DuoのPowderもきたりしますインストなのに)

このことには軽いショックを受けました。私のノウミソ音楽占有率からいきまして、絶対にパンクかファンクがピッタリくるはず、そうでなければジャズが 来ると予想していただけにです。音楽の高尚か低俗かではなく、ウマいヘタではなく、好きか嫌いかでもなく、運動中に頭の中で勝手に鳴りだす音楽から考えることがあります。かつては、相当にヤバいハイボールの核心がマントルかよ!って頭ん中で音楽が鳴っていたことからも考えるのです。ロングラインで使いまくっている領域と重複した場所に格納されている曲なのか、もしくは運動を客観視している領域にある曲なのか、はたまた勝手に休止している領域にある曲なのか、脳科学者ってヤツに一度教えてもらいたいもんです。まー、結果見て、無感動に、あーそーですか、とか言いそうですけど。だからなんだよとか。単純にヘタな私自身をストレスに感じているノウミソが、ユルい曲に助けを求めているだけかもしれませんね。ちなみにハイボールの時は攻撃的な曲を口ずさんでいました。

おれたっちゃまちに〜は〜すめな〜いからに〜♪



ということで、
いきなり音楽の話しても驚かないでください。

2010年11月25日木曜日

最近のセッティング

最近のロングラインのセッティングについて。

L : 30〜40m/H : 1.2〜1.5m
L : 50〜60m/H : 1.8〜2m
L : 100m/H : 2m〜

上記数値は、
体重60kgが乗って、
中央部の沈み込みが(おおよそ)ヒザの高さくらいになる。
参加メンバーの体重差が10kgくらいある場合、
ヒザの高さも充分ではない。
使用するラインの伸縮率によっては、
この通りではないし、
伸縮率によっては、
トライするうちに伸びてきて張り直すことも。
もちろんもっと強力に張れるならば、
支点の高さも低くはできるが。
ほどほどが、
一番ノリ味イイ気がする。

数値ではなく感覚が大事。

そして、
世界はもっともっと伸びないラインを求めている。
日本はどんどん置いていかれる。
ああ。

※ブログ開始時と大きく数値が変わっています。

2010年11月24日水曜日

62mロングラインの日

また、60mをトライしてきました。
やっと、ど真ん中から立ち上がってスタートすることができるようになり、ど真ん中で座ることができるようになりました。それがどーしたですが、先日、FRライダーのJeremieとMaxとセッションしたおり、Maxのアドバイスを聞きその練習風景を見ることで、ユルいロングラインの途中から立ち上がるキモを見切った気になれました。ハイラインで落ちた後からのリスタートができないとダメだなーと考えてはいましたが、いかんせんトリックをしたこともなく、歩く以外のことには必要以上にビビっていたので、練習する気になれずにいました。恐れず練習するには、何かキッカケが必要だったのです。地上とはいえ、やっと真ん中から座ってスタートできました。早くハイラインで試したーい。

これは目標か夢か。

来年ね♪

2010年11月21日日曜日

道具の破断について

昨日は60m。

今日は100 90m。

ロングラインやってきました。
Youtube等で紹介されているような道具がほとんどないのに、です。ダブルプーリー(二連滑車)、プーリー、スタティックロープ(あまり伸びないロープ)。そんなロングラインのキモである道具の数々が、ことごとく無い状況で、です。代表がワケあって道具の数々を忘れたというか、代表のポリシーは「無けりゃ無いでどうにかする、ダメならやらね」、ですから、分かっていながら持ってこなかったとも言えますな。二日連続でやっているのに、二日目も同じセットのままって、ワザとか?って言いたくなりますが、もちろん言いません。で、まー、張るわけです。奴隷のように。スタティックロープはダイナミックロープ(フリークライミングで使うロープ)で代用。張ったことのある人なら分かる話ですが、伸びるからロスが出て非常に張りにくい上、時間も余計かかります。ダブルプーリーやプーリーは、プーリーモドキな製品で代用します。って環付きカラビナです。もう知っている人には拷問のようなシステムです。ロスと抵抗で、もう大変なわけです。とはいえ、60mは三男子で張ることができました。大変でしたが。それはそれでやたら楽しいのです。で、100 90m、二男子。距離がかなり伸びて男子減る。ほとんど不可能です。結果から言えば、支点2m、中央部でギリギリ接地してしまうくらいには張れました。ザ・二時間で。トライは三十分。ユレルユレル。道具が充分なら三十分で張れるでしょう。

ハイラインに取り組み始めてみて、代表がよく口にすることがあります。

「システムを破断させてみたい」
「ロープを切ってみたい」
「ラインを切ってみたい」
切るって、これはハサミで切るわけではなく、力を、テンションをかけ続けて引きちぎってみたいということです。狂ってます。変態です。なんでかといえば、メーカーでもそうそうやらないことをやっておけば、何がおこるか分からないということを少し回避しやすくなります。人に言われたからとか、保証されているからとか、全くあてになりません。代表は素直じゃありません。リスクをできる限り回避しつつ、回避できないならバックアップをとることが生き残る術、そんな世界があります。とはいえ、我々がやっていること自体、明日には自身で全否定するかもしれませんが。
上記三つのうち二つを実現してしまいました。2010夏に100mを張った時、システムが崩壊。想像をこえるテンションをかけてしまったが故にです。人が乗ってもタワマナイ100mって。Youtubeで気軽に紹介されているシステムとほとんど変わらないのに、です。ロングライン/ハイラインは、長さに関わらず、張りすぎると大変危険です。声をかけあって冷静に張りましょう。そのテンションに誰かがビビリだしたら潮時です。「揺れるくらいがちょうどいい♪」と割り切って。何も計れません、感覚が全てです。

ロープは今日切りました。

うーん、嘘。正確にはロープの外皮がトンだだけですが、バックアップをとっていなければ、ちょっとヤバい状況でした。バキーンと音がして、見ると、ロープの色が青から白へ!バックアップが作動している、ガーン!芯がズルリと見えている。芯もささくれてるし。芯さえ平気ならとは、クライミングなら状況次第ですが、ロングラインで外皮がトブと、場合によっては、金属の固まりが色々ブットンできます。100 90mを張るうちの、まだまだの段階で、です。キンキンの状況でおこったわけではなく、ユルユルの状態(とはいえ全体で1t以上の負荷)で、です。今回の原因は、「クタクタ使い倒しのロープ」、「必要な道具が足らない最少のシステム」の二つ。でも外皮がトぶのは充分準備した新品でもおこりえます。だって、そんな使い方するなんて、誰も想定していない製品です。運が悪いと、準備が足りないと、一体どうなるんだ。予兆は必ずあります。ピシ!と音がしたとか、なんか道具が歪んで見えるとか、そもそも安全環閉め忘れとか、色々です。バックアップと五感。信用すべき場所とそうでない場所の見極め。そうそう、ロングラインでシステムそのままにトライしている映像が多いですが、正直怖いです。100 90m以上を張るだけで、二度も崩壊しているのに(自分たちのせいだけど)。まー、バックアップがないシステムを信用しなけりゃチャンスを失う場合もありますが、自分たちで張るなら、必ずバックアップシステムを構築します。


HIGH on a WIREでは、
約30m〜50mのラインには、
スチール製の環付カラビナを必要数。
環付アルミはできるかぎり減。
約50m〜のラインには、
もしくは、
短くともハイラインならば、
50KN以上のスチールカラビナをメインに、
トライ。
いつでも状況にあったバックアップを忘れずに。

次回:スタティックロープについて。

※明日には全否定するかもしれません。

2010年11月16日火曜日

2011年の予定というか夢想

代表の独り言です。
分かりやすいように要約してみました。
決定したものはヒトツもありませんが、決行する為に準備をしています。


・あの未完成ハイラインを完成させる。
(誰かが)
・視察してきた岩塔でロケーション高度感抜群のハイライン。
(一泊二日で勇者が)


・高度感抜群ディープウォーター海上ハイライン
(二泊三日〜)


・クライミングやりつつ聖地でのハイラインを制す。
(一週間〜)

イベントではないので、参加したい人は全て自己責任です。
一部クライミング技術がないとトライできないものもあります。
可能かどうか 検証していないものもあるので、夢で終わるものもあるのかなー。



今冬に関しては候補地を選定中。
個人的には宿題となっているL:35-H:30を冬の間に完成したい。

2010年11月15日月曜日

L : 12m - H : 20m / Attack a QP



2009年にクライミング師匠を追悼するためにハイラインを張ったのが、ここの岩塔です。その時、往復が完成しないままだったので、一年ぶりに行って往復してこようと思ったわけです。クライミングをしている仲間と、ハイラインをしている仲間、両方トライする仲間、同じエリアで遊んでいることがとても素晴しいことだと感じます。というかまー岩塔に登らないとセッティングができないわけですが。

今日がハイラインデビューのクライミング仲間、スラックライン初心者君を連れて行きました。なんだかウマいです。数えるくらいしかスラックラインに乗ったことがないとは、到底思えないです。動画ではわかりませんが、まず岩塔にある特殊な課題を登ってTシャツが穴だらけにり、ハイライントライで右肘を壊し、右足を傷め、帰り45分のケモノ道で心までズタズタにされてしまう彼なのです。外国人がグレートビギナーと呼んでくれそうです。ちゃんとスラックラインを練習したらどう進化するのか、しないのか、楽しみです。

彼がどんだけスゴいかを大声で説明したいくらいだ!

ちなみにココ、出だしの魔界付近は落ちた先に岩がゴツゴツ出ているのでとても危ない場所です。見た目以上に、高度なんかより、恐怖でラインが揺れます。あせらず、欲張らず、どわわわわ、です。


しかし世界のハイラインはレベルが高すぎて困りますなー。
なんかアホらしくなってくるー。
でもTancredeに教わったことを少しづつ実現していこうとも思う。

L : 12m - H : 20m
WHITE MAGIC

2010年11月8日月曜日

らくらく笑顔整体院

整体するなららくらく笑顔整体院
営業時間:AM10:00〜PM9:00
定休日:木曜日
千葉県 南流山駅〜徒歩6分

スラックライン/ロッククライミングを理解する整体師が新規開業しました。スポーツ特有の疲労や肉体的な違和感というのは、実際に体験し追求してきた専門家ほど、理解しやすいものです。院名にある、「笑顔」とは、

行けばわかります。

2010年11月2日火曜日

FR体験会/ハイライン動画

先日のSLACK.FR体験会、hamanysanの動画です。



Tancrede、スゴすぎです。



Maxもスゴい。

L:90m / Just MAX Out


先日の90mロングラインです。
Maxのロングライン解説も聞けます。
知ってる内容の場合は聞き流してください。
粗い編集なので、長いです。
ケチつけないように。

Jeremieは40mラインを張ってトリックしたがっていました。
とても楽しいそうですよ。
道具さえあればできたのですが。
せっかくの機会がもったいなかったです。

2010年11月1日月曜日

L:12m - H:6~20m / For a Rainy Day



代表がクライミングしに行こうかと言うもんで、三人、山へ行ってきました。天気予報では夕方からの雨ということでしたので、霧くらいなら無視して頑張っちゃうぞと期待しておりましたが、山道は川となりクライミングどころではありませんでした。ならハイラインの練習するかとなりまして、落ち方練習を徹底的にやってみることにしました。こんな機会でもとらえないと、ハイラインで練習などという気分にはなりません。
先日のHIGH on a WIRE 2010の時にトップロープ設定で皆さんにやっていただいたハイラインです。内容は動画の通りです。
雨でラインが滑る。
当たり前ですね。わかっていてもやっぱり、スリップします。とてもキケンでした。雨の中やったらどうなるかなんて、トライせずとも結果はわかっていたわけですが、実際、やってみなければわからないことも多かったです。いざトライ中に霧が出てきたら?そんな数少ない状況の想定もできたわけです。本当か?まー晴天もいいですが、荒天も気分が盛り上がっていいものでした。台風接近でなぜか気が高ぶるてな気分でしょうか。昔体験した、風速35mでのハイボールトライも似たような高揚感、実際体が浮く高揚感でした。

左足が痛い一名。
左腕が痛い一名。
雨ざらし一名。
はい、反省します。

話は変わりますが、いや、変わりません。
今回のこの三人で、先日ジョンバトラーのライブへ行ってきました。まーライブには行ったのですが、東京横浜2公演が急遽キャンセルとなり、赤坂でヤケ酒飲んだだけでした。それがなんだどーしたんだと言われると困るのですが、この一週間、なんかその時の鬱憤がたまっていたのです。三人して雨の中ハイラインなんて、やっぱりオカシイ状況だなーなんて思います。なんか、スッキリしなかったのかなー。とはいえ、クライミングもハイラインもライブも同一線上で楽しめることが、最近なんだか、とてもありがたいのです。ハイラインで魔界(支点付近)をこえてセンターに立った時、ライブで踊り狂っている時の高揚感に似た感覚を感じます。これはクライミングしかやっていない時には感じられなかったなー。

もっともっと、です。

もちろん帰りの車中ではライブ盤を聞きつつ、三人で、なんでだよなんでだよなんでキャンセルーと唱えながら帰りました、とさ。
報告、おわり。

L:12m - H:6~20m
WHITE MAGIC
やっぱりDARK BLUEみたいに、伸びずに固い方がいいのだろうか。伸縮率が低いラインだと、半端に固く張ると魔界が極端に難しくなり、出落ちの危険度が増す。ハイラインでは特に困る。やっぱりこれくらい延びて欲しい。レベルが上がれば感覚もかわるのだろうか。だいぶ使い込んで泥まみれな一本。

2010年10月29日金曜日

90mロングラインの日



「えー、明日晴れなんで90mのロングラインやるんですけど」
ということで行ってきたわけです。

「道具は揃えたんで何もいりません!」
とはいえ、あまりそういった言葉を信用しない私。なぜならば、我らの代表はいらないと言いつつ、私が持って行った道具をあてにする。代表の信念は、足りない中で試行錯誤することが楽しい、である、らしい。私の信念は、持てるものは何だって持って行く、である。徹夜で無睡眠フラフラということもあり、これだけはって道具だけを念のため持って行くことにする。それでも重い。 それがなければ、どうなっていたことやら。

さっそく100m張ろうぜ、と控えめに言うJeremieにどのくらいの時間で張れるか聞く。20〜30分?今回はHIGH on a WIREの知識で張るのではない。私はあくまで人足である。とはいえ、男三人だけで張るとは!この道具で?どうみても道具がいくつも足りない。我らが代表は天才奇才の歳々だが、彼でも気づかない秘術がフランスにはあるのだろうか。 私はあくまで人足である。
と、Jeremieが固まった。
日本に手ぶらで来るからだろ!やっぱり道具が足りない。20mのハイラインを張る道具では100mは張れない。我々の禁断の秘術をあてにするMax。お前が何もいらないって言うから!さらに魔法のアイテムであるダイニーマスリングが、私が持ってきた一本という有様。スリング系は重いから持ってきたくないのだ。臭いし、消耗品ナンバーワンだし!Jeremieは、まさかこんな東の辺境に知識をもった人間がいると思っていないようで、さっそく諦め顔である。というか、いつもはTancredeがバックアップなどうるさいこと言いながら張るらしく、そんなに手慣れているわけではないようだ。とりあえず代表に電話する。もちろん平日の昼間である。でるわけがない。うーん。JeremieとTancredeの関係。私と代表の関係。うーん。私とMaxの関係。うーん。似ている。道具が足りない場合、我らが代表ならどうするか。目を閉じてみる。うーん。うなされる。そうだ!我々がスラックラインを始めたとき、クライミングの道具は腐る程あっても今みたいに便利な道具は充分に無かったじゃないか。今も充分ではないが。その場その場で新しい技を開発してきたじゃないか!必死でその情景を思い出す。眠くなるので目は閉じない。よし。このたった一本のダイニーマスリングで、急場をしのぐのだ!FRロゴがプリントされた無駄にたくさんあるクソ重いスチールカラビナがギラギラしている。こんだけの数揃えるのにどんだけ大変だったことか。くそ!とは心の中だけにする。Jeremieに日本の技術も大したもんだとおもわせるのだ。
代表は重い道具が大嫌いだから、いやクライミング界の大御所っぽい年と風貌だから、よくスリングを多用している。あの技を信じるのは実際に何度もテストを重ねたからこそだ。3トンの荷重を処理させるのだ。代表見ていてください。ヒロポン師見ていてください。スリング一本で、高価な道具2つ分の働きをしてみせます!よし、スリングを手にした私をJeremieは完全に疑っている!

「うんとこどっこいしょー」ということで、90m張れました。

ただ最初に想定した引きシロが少なく、引ききってみたものの地面に付くか付かないか、な感じ。ロングラインでシステムを組む場合は長さの10%くらいを目安にするといいよとは言えなかった私。しかし三人で張ったとは思えないテンションでトライできたことは大きかった。泥の上に投げ出され、奴隷のように綱を引く。ロングラインの醍醐味はやっぱりセッティングにあるなーと再確認。


Jeremieはオリジナルトリックのメイクに躍起。Maxも一緒にトライするが中々形にならない。うーんJeremieスゴい。カッコいいし。特大のバックフリップを織り交ぜつつ何度も盛大にコケていた。もちろんマットはない。Jeremieのトリックはデカさユルさを兼ね備えたオリジナルのカッコヨさだ。見るべきスタイルがある。ベタ褒めのそしりを受けても構わない。体験会の時にはこんな姿見せなかった。そしてトリックをバカ撃ちしたあとロングラインやってと隙間がない。歩く以外何もできない私はもちろん見学であるが、すんごいエネルギーをもらう。Maxも盛大に影響を受けている。うまくなった気がする。気がする。するだけ。だが、これがプロの仕事だ。
そしてMaxはロングラインでススキ越えをモノにする。前に一緒に50mをトライした時は夏のススキで2倍程もひどかったとはいえ、今回のススキ越えは成長を感じさせた。Jeremieは障害付きロングラインは初めてらしく、ススキ越えを面白がって撮影する。見た目以上にすごく難しいんだよ、ススキ越えは。


結局、Maxは90mの最後10mの魔界に苦しみ渡りきれぬまま。Jeremieと私は半分。最初は調子にノッて行けると思ったんだけどなー。Maxとのボルダリングセッションを思い出す。ロングラインは完渡できなけりゃ距離に意味はない。トリックはマットなしでメイクという。JeremieやMaxは、やっぱりその辺よく分かっている。わかっている奴らとの会話はとても楽しい。


三人してクタクタ、動けなくなった一日でございました。


L:90m - H:2m
SLACK.FR/Dark Blue
伸縮率5.5%
固い乗り心地。
エッジは凶器。
この固いラインでやっていくのだろうか。
緩まない利点の方が大事なのだ。
傷みやすいラインなのでかなり気を使う。

2010年10月28日木曜日

FRの体験会

遅い更新に自信があります。
先日のSLACK.FR体験会に行ってきました。
というか、ごちゃ混ぜになったままの道具を返しに行ってきたのです。
読みにくい?
そんなこと言われてもねー。


Omi:ムチャ言わないでくださいヨー。
そうなんでもポンポンできるわけじゃないんですヨー。

ふん、言うとやるくせに。
軸ズレバックフリップいいなー。
Jeremieとのセッションで成長した感、ある。


Max:奴らの希望で張りが弱いんすヨー。
短いけどめちゃくちゃ怖いっすヨー。
始めから終わりまでずーっと魔界(支点付近の嫌な領域)なんですからムリ言わないでくださいヨー。

視線ください!ってフザケたら、律儀にカメラ目線。
えー、できませんよー、という叫びが欲しいところだったけれど。
まーいいか。


って、肋骨ヒビいってるんでしたね、Max。


Tancrede:イイカ
リーシュノソンザイヲケスンダ
タカイトコロダトオモウナ
キモチデイケ

確かに違いがない。
そんなように見えるだけか。
次元が違いすぎて腹が立つ。
そうMaxが言う。 


Jeremie:トンクレードネー
アイツワスゴスギルンダヨ
オレワフリーソロナンテスキジャナイヨー

ハイラインもやるけどトリック大好きJeremie。
Tancredeの狂ったパフォーマンスに呆れていた。
フリーソロなのに、ラインを左右にブンブン振るんだもん。
命綱が付いてませんよー!

L:6m - H:6m
SLACK.FR/SET PRIMITIVE

2010年10月27日水曜日

90mロングライン


L:90m - H:2m
SLACK.FR/Dark Blue
Riders:Jeremie and Max...
なるべく早く更新できるよう努力します。
今日はこんな写真だけで許してください。

2010年10月6日水曜日

60mロングライン



60mを
キンキンにしようと思えばできますが、
したくありません。
だって怖いもん。
そのうちやりますがね。

乗り心地を追求する張り職人。

最近、
我々HIGH on a WIRE は、
職人化しています。
種類の違うラインを張り比べては、
あーでもない、
こーでもない。
張り方の硬軟。
乗る技術よりも、
張る技術ばかりが上達しています。

今のところ、
GIBBON PROLINE の素晴らしい乗り心地、
これに勝るラインはありません。
こないだのハイラインイベントで張った赤いヤツです。
ですが、
チューブ構造のため、
ラチェットも使えないし、
(もちろん60m以上ではどんなラインだってラチェットは意味をなさない)
簡易固定もできない。
なぜなら、
テンションで圧着してしまうから。
カラビナや、
SLACK.FRのLINELOCKで固定しなくてはならず、
使い勝手は悪い。
妥協できるアイディアもあるにはあるけれど。
紹介するべきか否か。
まだ確証はもてない。

とはいえ、
張り方さえ工夫すれば、
その乗り心地たるや、
まさに、

雲の上!

っぽいよ。

L:62m - H:2m
GIBBON/PROLINE
伸縮率10%
圧倒的な乗り心地。
これはまちがいない。
これがイイのだ。

流しそうめん



7月末、
流しそうめんをやったとき。
綱渡りはこうなりました。

柱が、
歪んで、
揺れて、
異次元の難しさ!
いくらテンションをかけても、
柱がうわわーんと
鳴くだけ。
これはこれで面白い?

この日は、
5〜6割しか進めず。
支点が揺れるって、
強烈に難しいですぞ。

L:30m - H:5m
WHITE MAGIC
これが日本で販売されたらいいなー。
'09のハイラインイベントで使用。
圧倒的な耐久性、
柔らかい乗り心地、
そして扱いやすさ。

最高の妥協点。

2010年10月3日日曜日

下の映像の続き

下の動画の続きです。

先日、

ってけっこう前ですが、

100mのロングラインを張ったとき、

ギンギンに張りました。

もうキンキンです。

人力で。

我々で言うところの、

72人力。

4t超えなのかな〜

もうトランス状態を喚起する、

興奮とともに。

そして、

システムは崩壊しました。

まさか!

です。

崩壊を知ることで、

限界を知ったわけですが、

何が怖いのか、

わかってもらえたでしょうか。

ハイラインのセッティングは、

そんな犠牲の上で、

安全テストの繰り返しの後で、

経験から得られた、

4重5重のバックアップで、

成り立っています。

海外人ならバカにするほどのバックアップじゃないかな〜

やつらホントバカだし。

ビビった?

小出しではありますが、

経験を共有していけたらなんて、

甘いですかね。

2010年10月1日金曜日

驚愕の映像



ハイライン驚きの映像。

何が驚きってねー。

長さ?

高さ?

テクニック?

チガウチガウ。

本質はそんなところにない。

これはヒッジョーに怖い。

怖すぎる。

モドシソウダ

2010年9月29日水曜日

HIGH on a WIRE 2010 ご報告

ハイラインイベントのご報告




代表が頑張ってつくりました。

暖かい目でご覧ください。

で、

結局のところ、

技術だへったくれは関係ない。

あるのは、

高さとの折り合いだけ。

※場所の詳細さえ伏せてもらえればいいです。
ブログ、Youtube、自由にとりあげてください。
※ただし商用利用は断ってね♪

2010年9月24日金曜日

参加者より



この動画が素晴らしい!
先日のハイラインイベント、
HIGH on a WIRE 2010 での一幕。
何度見ても爆笑するし、本質を伝えてる。
スラックラインとか関係なく、
正味で良い動画です。

代表より


今はただただ感謝するしかありません。
あんな状況の中みなさん無事だったと言う事に。
心に持ち帰る一瞬の何かを作り出せたという事に。
その先にある可能性と今見つめるべき現実に。

最初の石は積み上げたと思っています。
その置き方に何を気づいてくれるのでしょうか?
楽しみです。

残念ながらというか予想通りと言うべきか
そのラインの完成はなく
伝説は膨らんでその時を待つしかありません。

これで終わらないと言う事でしょうか?

まあ、終われないのでしょうね。

何かが始まったのですから。





2010年9月23日木曜日

HIGH on a WIRE 2010


無事故でなにより。

オーガナイザー兼プレイヤー、

この規模のコンテンツでは、

ムリ!

と、

させて頂きます♪

2010年8月16日月曜日

悩んでいます。

正直に言って、

難しいです。

ネタはいっぱいあるのに、

書けない!

のです。

革新的なアイディアも

安全、

模倣、

そんなことを考えると。

やっぱり、

バランス感覚が

大事ですかね?

2010年7月22日木曜日

おはきもの3

おはきものばかり。
とはいえ、
スラックラインのノリ味に直結する唯一のギアだから。
25mmのラインに乗るなら縫い付け足袋もヒトツだよとオススメしてきたところ、女性メンバーがカワイイ色の足袋を入手。
さらに一手間、裏地に手ぬぐいを張ってみたり、女性だなー。
こういうのがいいねー。
ヒトツのモデルケースにはまらないことがイイ。
メンバー内のFive Fingers派が増殖中、男性多し。
縫い付け足袋派は代表のカッコヨさも手伝ってか、女性多し。
そろそろ裸足にもどろかな。

端から見ていて、断然上達が感じられる、かも♪

2010年6月30日水曜日

おはきもの/その2

スラックラインは裸足志向、
ハイライン/ロングライン志向の方々も欲しがる、
Vibram社の西洋地下足袋、
Five Fingersですが、
壊れていたのを縫い直しました。

高くて買えない、
在庫が無くて買えない、
サイズが合わない、
そもそも売っているところがわからない。
高いくせにソールの品質にムラがありすぎる、
片足だけソールがズタボロじゃねーか金返せ、

まるでスポルティバのクライミングシューズのような、
そんな相談をよくされます。
まー、知ったこっちゃないのですが、
我らがHIGH on a WIRE 座長は、
手に入らない、高い、などと愚痴愚痴しながら、
“縫い付け足袋”をカスタムしております。
一概に地下足袋といって試すと危険ですよ。
ほとんどソールは厚いですしね。
裸足の延長線上でスラックラインをやりたいなら、
縫い付け足袋がいいはずです。
縫い付け足袋もFive Fingersもそうですが、
ソールのエッジがラインに咬んでしまう、
特に人差し指横のエッジが危険です。
落ちるときにラインを咬んでいるエッジを恨む、
そんな時が必ずやってきます。
風で揺れる25mmをつかまえるときにやってきます。

そのうち、かわせるようになりますが。

どうせかわせるようになるのですが、
不安な方は、
カッターでエッジを少しトバすといいかもしれません。



ちなみにFiveFingers、
クライミングで異様に進化した足指、
ただただ長い指、
ピッタリしたサイズが履けません。
CLASSICなるタイプと、
FLOWなるモデルを履き分けていますが、
サイズは2サイズも違います。
CLASSICはスラックライン/ライブ他に使用し、
ガバガバサイズです。
それでも指が収まりきらず、
曲がっています。
しかし調子いいですよ。
かんたんにスポポーンと脱げますが、
実に調子いいです。

誰もがそうだとは言えませんが、
サイズ選びは慎重にしたほうが良いでしょう。
数字は全くあてになりません。
FLOWは命がけで下る激流イカダ下り用です。
ベルトもついていて脱げないし。
甲高な足でも痛くないし。
(CLASSICは痛い)
でも砂は入ります。
入らないわけが無い。
きっちりサイズで履いていますので、
指が曲がり放題曲がっていますが。
(過去記事参照)

肉体と思考、
ズレがなければ成長も早い、
はず♪


2010年6月26日土曜日

突然です

突然ですが、告知です。
毎年恒例、B3 Bouldering Siteのコンペ告知です。
オーナー酔っぱらっておりました。
コンペではなく、
恒例の“流しそうめん”です。

B3 Champong Shit 2010
日時:7/25 10:00〜
内容:ボルダリング/ハイライン/流しそうめん
両方できるひとは両方エントリー。
片方だけでももちろんエントリー。
見学?とりあえず来ようよ。

田んぼ越えなどという生半可なことはしないつもりらしいです。
少なくとも信じられない映像が撮影できます?
人類の限界を追っているのはジャッカスなんてアマチャン ではなく、

B3です。

見たいというなら人類の限界DVDを見せますよ。
気持ち悪くなっても知りませんがね♪

2010年6月24日木曜日

工事しています

B3 Bouldering Siteでは、
正確にはオーナー宅ですが、ロングラインを張れるように電柱を設置しなおしています。コンクリをほじくりかえして、さらに強靭な電柱を設置します。敷地内にある別の電柱を傾けてしまった前科があるので、今回の工事で無敵の電柱を設置したかったようです。
しかし、
ロングラインを張るといっても、下地がモルタルコンクリ地では怖くて乗れませんよ。さらに座長が計算したところの25mm30mの負荷値を考えると、人工物なんて信用できない! と感じてしまいます。しばらく人体実験をしてもらって、平気なようなら乗っても良いかなー。
涸れ田んぼ越えをいつやるもかも早く決めてほしい。

なー。

2010年6月19日土曜日

スラックライン/ハイライン 勉強会


 〜プロカメラマンSoKANEKO氏によるテスト動画〜
氏はスチールカメラマンとしてもプロですが、ボルダリングビデオを業界にさきがけて制作販売するなど、なかなか目の良いスゴい人であります。
注:動画重い場合、サイズをクリックすると滑らかになります。↑480pとか

先日のハイライン勉強会の一部です。
平日の昼間です。
この日の勉強会は 、

人力システムでどこまで張力をとれるか
ハイライン専用器具を使用してどこまで張力をとれるか
トップロープシステムの構築方法と改善点
新しい発想でシステムを構築できないか
スラックラインをテンションかけつづけて切ることは可能か

この日は25mm30mのラインを限界までテンションかけて、とはいえ張力を計る機械がまだ入手できないので正確な?数字では表せませんが、人力で引けなくなる限界点まで張ってみました。特殊な器具を使わず、原始的にロープを使って引きます。通常ロープワークだけであれば問題なく引けるはずですが、現代スラックライン業界はテープです。平たいテープをどう引くのか、ここに我らHIGH on a WIRE“代表”のバカ力が発揮されます。ばかか、ではありませんよ。昨年のハイラインイベントで培った技術が活かされたうえ、新しい発想も駆使して、もう子供の遊びです。子供の遊びは企画と技術のバランスが良いと素晴らしい進化を遂げます。“代表”の頭の中はもう、企画と技術のミミズみたいなのが蠢いていて、ドロドロとハンバーガーパテを吐き出すように新しいアイディアを形にしていきます。クライミングだけでは収まらない、その独創性。とてもとても、エキスパートを自認していても到底埋められない差であります。

動画でもギンギンにミナギッてます。

通常ラチェットで30mを張ろうとすると180cm以上の高さに張るのですが、この日の初期設定は約160cmでした。張るのに慣れてきたということもありますなー。システムを構築すればギンギンに張りつめられるので沈降しにくく、中央部でも膝上位の高さを維持できます。動画では、特殊な器具を使わない、人力で張れる限界点に近いラインですが、どう呼べばいいのか考えあぐねた結果、27人力(にんりき)、27マンパワー、という単位を用いることにしました。単純に27人で引いたらこのくらい張れるんじゃネーのか?という安易な単位ではありますが、意外に使いやすいです。一応、勝手な計算式も存在します。3×9です。ホント。正確さを気にするようではハイラインはできませんよ!比較と主観でしかない単位ですからね!本気にしないように!

本当に27人で引いてみようかな。

で、この後、新しい技術と新機器を多用して、といっても結局大したことではないのですが、いや、破壊力抜群の機材の存在は大きかった、さらにキンキンに張ることができ、ノリ味の違いを検証することができました。三度ほど張り替えては乗ってみましたが、中途半端にキンキンにすると危険なことがわかってきました。中途半端に強いテンションをかけると、多分30〜35人力くらい、25mmのラインは小刻みに横揺れし、制御不能な波を作り出します。出だしだろうが、中央部だろうが、ゴール直前だろうが、ひっきりなしに細かい横揺れ、スゴいストレスです。あの横揺れ、今まで経験が無い。それよりも大きな張力で張れる場合、ほぼ限界点に近い状況だと、揺れは無く、ほぼ人間が起こした揺れのみとなります。もっとウマいハイライナーがくればこの限りでは無いとは思いますが、少なくともあの横揺れ、絶対に味わいたくない、いや〜な振動です。

びりりりりりりり

キッチリ張れないなら、ユルい方がいい。
ユルく張るなら危ないからトップロープかハイライン。
3m近い高さは最高に楽しい。

まさかメーカーの人がトライするとは思いませんでしたよ♪

2010年6月17日木曜日

トリック系の乗り方

日頃、トリックをしないもので、トリックのウマい方々と綱渡りしますと大変に勉強になります。
なるほどトリック系の乗り方だ、いやいやバランス系だなとか、クライミングと同じで、その運動理論は筋肉を通して視覚化されます。
ごめんなさい、勝手なこと言っています。
で、エキスパートのワッチ氏による、“30m休みなしトライ”を観察するうち、気づかされること多く、改めて自分の内面に聞いてみるのです。

どこまで吸収できそうかと。


この日は30m、休みなしミスなしで往復できるようになりました。
このぶんならどんなコンディションでも勝率は5割を越えられそうです。

2010年6月15日火曜日

レーザー測距機とシューズ



これスゴいアイテムです。
HILTIのレーザー測距機。
ビビッと距離を測ってくれます。
あの距離を測る苦労から解放されるか。
これさえあれば簡単です。


サーフィンの冬用シューズです。
滑りが気になりますが25mmでは意外な使いごごち。
ソールが柔らかくて芝生の上を歩いているようです。
こういった発想の連続を大切にしたいもの。


すべてはこの人の頭の中に。
B3 Bouldering Site

2010年6月14日月曜日

秋のハイラインイベントに向けて

秋のハイラインイベントに向けて、色々と調整中。
クライミングしつつもだけど。
なんせ何をどうやったらいいのかわからない。
安全面やら運営面やら。


特に今回の予選を想定した調整で判明したことは、
トップロープを張り直すタイミング。
ラインを張り直すタイミング。
ハーネスとトップロープの相性問題。
ビレイで選手を降ろす時の注意点。
などなど。
問題はあげだしたらキリが無い。



ちょっとナメてた。

2010年6月11日金曜日

プロの写真

↓の記事の続き、
公園でスラックライン(綱渡り)を張って、
本当に緊張した。
今までで一番高い、
地上高2m以上。
視点、
視線は、
公園の公衆便所の上を行く!
これなら、
地上高、数十mのハイラインの方が安全。
公園とはいえ、
落ちれば事故だよ。

最初はのらりくらり、
チンタラやろうと思ってたんだ。
でもね、
ガチャガチャ、
フラッシュやらセッティングし始めて、
そこはアウンの呼吸、
はー、そうですか、
落ちたら怒るんですね、
怒るんですよねー、
スラックラインはプロでもないのに、
プロの仕事を要求するんですね、
こっちは遊びのつもりなのによー、
はー、はいはい、
というアイコンタクトならぬ、
エアーコンタクト。

年はとったけど、
やっぱり、
せめぎ合い、
ジャンルは違うけど、
勝負がしたいんだなー。
もっと
ヤバいことがやりたいなー。

こんなチンケなのじゃなくてよー♪

遊びだよ、遊び、スポーツじゃねーんだよ



こんなことが最高の技術とは言えないまでも。
大事な要素ではある、

と思いたい。

スラックライン、今日の報告を兼ねます。

楽しみを共有しよう。
楽しみをわかちあおう。
楽しみとは恵みだろ。
尊敬する旅人の言葉。
今日ほど、
その言葉を噛みしめたことは、

ない。


その言葉の意味を、
肌で感じている人間、
空気で知っている人間、
そんな一歩向こうにいる人間とのセッションほど、
ぞくぞく、
あらがえない、
空を飛べそうな、
気分になったことはない。



技術があって、
カメラマンがいて、
プレイヤーたらんとする、
そんな理解者が存在する。

幸福感。

せまる、
危険と、
高揚は、
うらうちされた、
仲間の思いに比例して、
増幅し、
高め合う。
湧き上がる。
MIX UP
スラックラインの本質、
今日、

ここにある。

注/写真は素人が撮ったものです。いわずもがな。

2010年6月4日金曜日

ハイラインイベント 2009



2009年、ハイラインイベントをやりました。
ロッククライミングのエキスパート集団ではあっても、
スラックラインを見たこともやったこともないって輩が何人もいましたなー。
ウマくても1歩も出ない場合があるし、
ヘタでもズンズン進んでしまうことがあります。
今ではいい思い出です。
あれから時は過ぎて、本気で次のハイラインイベントを企画しています。
9月なんかいかがでしょう?
もちろん岩頭から岩塔へいきますよ。
今度はロングです。
もちろんハイですよー。

座長はそのイベント前に、
さらに別の岩塔でやりたいとか言っています。
その未知の岩塔の上に行く技術が不安ですが、がんばりましょう。
岩塔じゃなけりゃハイラインじゃない、と意気盛んです。
なんせロッククライマーですから。 

2009年はこの動画以外にも色々実験しまして、
単管で櫓組んでナイトハイラインモドキ、ありゃ危なかったなー、とかです。
残念ながらまともな映像ありませんが、危なかったのです。
いい大人はマネをしないように、ですよ。

人工物は一番危ないね♪

2010年6月3日木曜日

きのうみんなでスラックライン


ただ歩くだけです。
25mm、27〜8メートルでしょうか。
スタート高、190cmくらい。
沈降時、50cmくらい。
ラインの最大振幅は60cm以上あるでしょうか。
勝率5割になりました。
公園とはいえ、マクられたら、メクられたら、事故です。
できない時は潔く諦めなければなりません。
みみっちく粘れば地獄へ真っ逆さまです。
足は150cm以上持ち上げられ、
かわりに頭は200cm以上も瞬間移動します。

でも諦めたら向こう側へは行けません。

そのアヤフヤなエリアに居続けたいと思ってトライしています。
クライミングと同じで、ギリギリの環境は人を急激に成長させますから。
日々のトレーニングというのが性格に合わないので、リアルに本番を繰り返すのです。
事故やケガの危険性こそ、遊びには一番大事な要素だと思いたいわけです。
覚悟を練るわけです。

もっと、飛躍的に長いラインが必要です♪

2010年5月31日月曜日

おはきもの

えー、先日、
ギボンのスラックラインイベントに行って気になりました。どんな靴を履いてトライしているんだろうかと。ハイラインの動画を見ると、ほとんど裸足ですからね。トリックの動画見ませんからね。世間がどうなっているか全くわからないですからね。クライミングの延長で足裏感覚こそ命みたいなところがありましたし。 関係者と話しているときも、ハイラインは裸足だから、って話があったくらいです。キャンプ4にビショップPIT、スラックラインは裸足でした。何も疑わず裸足、まわりみんな裸足でした。

で、何年か過ぎ、なんだか周りがスラックラインに大騒ぎしはじめ、あらためてやってみたわけです。そこではみんな、靴がいいというのです。裸足のあなたはバカにされてしまったのです。買ってきた方がいいよとまで言われてしまうのです。コンバースのような、VANSのSK8的な、フラットソールがいいのだと言うのです。あれ、なんか時代が変わった?って感じで、先日のイベントでは、ほぼ全員5.10のスニーカー、こんなにスニーカーたくさん出ていたのねってくらい、いろんなモデルがありました。業界人だった10年間はもうギュンギュン遠ざかって、長いこと情報を遮断すると時代がこうも変わるとは、浦島太郎、想像もできませんでした。

つまり、スラックラインでトリックが当たり前になってきてみたら、靴の方が都合が良いということになったわけですな。フレックスもトーションも支えが効く構造の方がトリックしやすい、メイク率も高いというわけですな。着地のときの不安もカバーできるわけですし。時代の求める、剛性+フリクション=5.10のスニーカー、なるほど納得できます。ライン自体の剛性を考えれば、この方程式はライン幅が50mmだとより効果を発揮するだろうことは、日々の25mmトライから推測できます。

公園とかでトライしていると、芝生なんて恵まれた環境、そんなもの日本にゃありませんので、足が泥だらけになってしまいます。ということで足裏感覚は失いたくはないが、泥だらけも嫌だということで、古いサンダルを引っ張りだしたわけです。最初はなんも考えず履いてみたんです。
命がけ激流イカダ下り、
クライミングジムメンテナンス、
沢登り、
ライブやフェスでも人様の頭に危害を加えにくい、
そんな様々な用途にヒッパリダコ、ぼろぼろになったビブラムの西洋地下足袋を履いてみました。すると、なんということでしょう、他の用途よりも格段に使いイイではないですか。25mmのラインもあれがこうなって、うわわわわー、スゴくイイです。足首がフリーで、親指が独立していることが必須という条件には地下足袋しかなく、かといってあのハイカット姿でライブに行くわけにもいかず、神輿も担ぎたい身としては、最近の裸足禁止?さらにはエアー入り地下足袋ってどうなのよな反発心、そんなあなたにピッタリの商品だったわけです。さらに裸足で緊張足裏カサカサドライな状態でハイライン/ロングラインやってみましょう。風で揺れに揺れるラインは足指使っても捕まえるの大変なんです。

25mmライン捕まえるにゃ、
足指独立、
足首フリー、
薄いラバーソール、
これが必要ってわけです。
あくまで個人的見解です。


5.10つながりでクライミングに例えるならば、極端だけど、例え古いけど、ジムやドッかぶりは赤サジのモカシムで、外岩エッジ系 ならヒモサジ、花崗岩ならビブラム系メーカー、とはいえモカシム一足な人もいるよ、そんなことを言いたかったのです♪

2010年5月22日土曜日

おかしくね?

公園で衆人環視のもと、
スラックラインをやっていて、
もの珍しさからか、
写真や動画を撮られることが多々ある。
撮ってることがキッカケで話がはずむこともある。
これが、
無断かどうかが問題なのではなくて、
堂々と携帯を構えてりゃいい。
コソコソ隠し撮りみたいに撮っていて、
後ろから夢中で撮っていて、
落ちた瞬間に振り返り、
目が合ったりなんかすると、
そそくさと逃げ出す。
こんな場面に何度遭遇すりゃいいんだ。
子供が近づきたいけど近づけないのとは違う。
ありゃ罪悪感があって撮ってんだよね?
怒られるかもと思いつつ撮ってんだよね?
あきらかに窃盗犯みたいな挙動だね。
スーツ来て立派な社会人なんだよね。

その点、
スケート、BMX、
ストリートでモまれて苦労したヤツらは違う。
常識という暴力に屈せず生きてきたヤツらはね、

「練習中に失礼ですが、少しお話させてもらっていいですか」

これだろ、これ。
外見が悪くて、
カッコがあれで、
ってネガティブに見られてきたヤツらこそ、

人間だろう。

ただ歩くということが

えー、
もともとがクライミング集団で、
かつてあった集団が、
割れて散り散りになり、
それぞれが仲間を作って、
師匠の大号令一下、
また参集。
一体何人になったんだ?
10年の歳月を飛び越えて、
その理由が綱渡りとは。
スラックラインとは。
ハイラインとは。
あてもなく歩きますかね。

向こう側まで。

2010年5月20日木曜日

ギボンのイベントにて



ギボンのイベントで、担当者さん及び副社長さんに動画を見てもらった。さすが業界のリーダー、本質を見ている人達なのだと感じた。誰もが触れることのできるハイラインの世界がある、そんな景色を見せたいイベント。反応から、それを十分感じてもらえた、そう思う。
ハイラインをトップロープで取り組むのは、我々HIGH on a WIREのおフザケが生んだシステムであり、画期的だとも思う。しかしその一方で、冒険という無限の可能性を著しく狭めてしまった責めも負う。過去の経験上、クローズドな世界に未来も将来もないが、その世界を切り拓く行為に苦痛が伴っていないかというと、である。苦痛を背負わない世界が来る前に、遊び場を失う前に、やっておかなければならなかった。あらゆる感情のせめぎあいの結果、動画を見せて良かったと思う。結果は安易に見えるかもしれないけれど、他人が考えるほど安易に動画を見せたわけじゃない。それなりの決意と覚悟をもって、

フザケたんだし♪

Gibbon Slackline Japan Tour 2010




トリック。
トリックとは予告してやるほどヤボってもんだし、
人がやったトリックをやるってのもクオリティを問われる。
カバー曲ってのは、
オリジナルとは違う解釈、
もしくは超えるだけの情熱を感じさせなきゃなんない。

ずいぶん前のスケートイベント、
海外ライダーが束になってトライしたトリック、
結局誰もできなかったトリック。
イベント終了間際、
名もなきライダーが闖入し、
一発でメイクしてそのまま帰ってった。

ビッグエア黎明期、
小さなショボイ3Dを連発する参加者が一通り終わる。
イベントも終わる。
一人のバックカントリー山屋完全装備のボーダーが、
帰り道がてら、
装備そのまま台に闖入。
デッカーい、
ユッルーい、
バックフリップをキメてそのまま消える。
ギボンの日本ライダー、この直後、いいのをキメたんだ。
この日の

ひとつ。

2010年5月18日火曜日

落下について

注1:高さや長さなどの数値は進化して変わる。
注2:以下25mmのライン上を歩くことにのみ言及

☆スラックラインでの落下
ロッククライミングのボルダリングに近い。
ただし、ラインが長くなればなるほど予想外の落とされ方をされる為、気づいたら受け身もとれずに地面に叩き付けられていた、なんてことが多々おこる。ヘタに受け身をとろうとすればもっとヒドい目に遭うこともある。ラインが長くなればなるほどスタート地点は高くなり(中央部が重さで接地してしまうため)、ラインの反発力も凄まじい。危険は増大する一方。スタート地点は、20メートルのラインで150センチ前後、30メートルでヘッドオーバーの180センチ以上が必要。 (ハイライン用かそうでないか、ラインの伸びが全く違うためこの限りではない)ここまでくると、命綱のあるハイラインの方が格段に安全であるが、緊張感は最高。
まー落ちなきゃいいんだけど、それが難しい。
( 下地の吟味は入念に、整地はボルダリングのそれと同じで改変しないことが鉄則)

☆ハイラインでの落下
ロッククライミングのリードクライミングに近い。
常にランナウトでの落下を意識していなければならない。さらに壁に正対していることの多いリードクライミングと違い、命綱を後ろにまわしたまま落ちることが多いので、落下時にグルンっと振り回されてしまう。落下によるムチウチ、反発するラインに脇腹を打たれアバラ骨折。
落下にも技術が必要なのは、クライミングもスラックラインも同じ。

皆様お気をつけあれー♪

2010年5月17日月曜日

2010秋の予想

注:正式発表ではないです。

予選:トップロープで谷ライン
準決勝:岩塔(小)普通にハイライン
決勝:岩塔(大)普通にハイライン
ザイル/ロープなのか、
テープなのか、
個人戦なのか、
団体戦なのか、
審美競技なのか、
タイム競技なのか、
それはわからない。
ただ、
真剣な不真面目さだけは失わない。
とりあえず、

ヤル

それだけは決まっている。

2010年5月16日日曜日

High on a Wire 2010 - Trailer

簡単に見える。
いくら低地で練習してみても。
実際に一歩を踏み出すとなると。
一歩は出ない。

出ない。

岩塔でやるよ〜。


GWもハイライン

昨年の秋は岩塔でハイラインでしたが、
今年のGWは谷でハイラインをやってみました。
年末のハイボールラインより高度感があり、
最初に体験するなら谷ライン、

オススメです。

とはいえ崖から飛び出る形のスラックライン。
まるで宙空を歩いているかのように感じます。
ハイジ式(空中ブランコ)もありますが、


どれがお好みですか?


2010年5月13日木曜日

みんなハイライナー

トリック?

より高く、
より遠く、
ゆったりと。

ただ、歩きたい♪