2010年12月20日月曜日

開拓行

ビギナーと二人でハイライン開拓。
自分の嗅覚を信じて未知のエリアへ行ってみることがどれだけ楽しいか。クライミングでの開拓を思い出しながら。そこでハイラインができる確証などもっていないのに。徒労覚悟の楽しさ。未知のエリアで、試行錯誤しながらセッティングし、真剣トライを重ねることがいかに難しいかも再確認。冬の寒さの中、意味を見いだせない行為に没頭する寂しさ。道などないガレ場を上り下りし、カメラポイントを探し、冷える汗に疲労との戦い。新品のままとっておいたマウンテンマスターのソールが経年劣化でぶっ壊れ、辛さは二倍に。岩塔でハイラインセッティングする方が快適だとつぶやきながら。なぜ岩塔でハイラインを張るのか、もうヒトツの意味を体で理解。ひどい足場、座れないレストポイント、そんな渡る技術と関係のない問題に振り回され、体力も限界。努力の末ライン張ってみたらリーシュギリギリの場所に岩が出ているとか、試行錯誤でトライアンドエラー。それでもピークハントにも似た、目標への技術の積み重ねは、ガキの遊びみたいな高揚感を伴っていてやめられない。しかし足場が悪い中ラインを張るのは本当に辛い作業。次は何も悩まずにセッティングができるはず。迷いなくトライできるはず。

ぜひ完渡したい。


L : 30 4035m - H : 15m
ラインは悩み中

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