2011年2月25日金曜日

L:80mを一人で


L:80mを一人で張ってみました。
嘘ではありませんよー。

今までは、
張るのに一生懸命でスラックラインどころではない。
それが本音。
それはそれで楽しいのですが。


日本人二人で、
綱引き2時間以上。
クッタクタでスラックラインする気になれない。

日本人三人ならば、
綱引き1時間半。
クッタクタだけどトライしてみようか。

どちらも時間一杯努力して、
テンションは結構ユルユルです。

で、今回。
ただ一人、
綱引き1時間。
ほとんど疲れること無く、
筋力握力体力、
すべてに余裕があります。

そしてラインのテンションは、
ガキンガキン張りです。
100m以上でも問題ない感じです。
システム拡張の余裕がかなりあります。

使用プーリーは、
前半14個、
途中システム変更して、
後半17個でしたー。
(ダブルプーリーは2個として計算)
物量でロマンを打ち消した感がありますなー。

プーリーが多い場合、
ロープを有効に使う必要があります。
システムをもっと効率的に組み直そうと思います。
物量を投じれば、時間と体力、作業スペース、全てが最小で済みます。
ギアの必要不必要がハッキリ見え始めました。
人数だとか場所だとか、
不確定要素に振り回されることがないので、
装備の軽量化も考えやすくなります。
なにより、
ハイライン展張時、
それが30mや40mであったとしても、
支点設定メンバーの合流を待たず一人で完結できるのです。
今までは30mといえども一人で張るのはスペースと力が必要でした。

ということで、
時間と体力に想像以上の余裕があったので、
機械式デバイスを使わずにシステムを組めないか、
色々と試してみました。

で、
SIMONDの新しいビレイデバイス、
トウキャン2をメインシステムに組み込みます。
とても調子いいです。
まず機械式デバイスと違ってロープが傷みません。
カムで挟み込むグリグリ系機械式では、
ロープが変形して戻らないほど傷んでしまいます。

機械式と比べて操作と設定にコツが必要ですが、
気になるレベルではありませんでした。
安いし、
軽いし、
ダブルロープで降りられるし。
イイ音するし。
なにより解除時にデバイスの破損を危惧しなくて済みます。
つまりテンション解除はとても楽チン。
メリットばかりです。

ただ、
すべてが、
クライミング専用なんです。
使用の際には注意が必要ですよー。

2011年2月22日火曜日

さるえプレーパーク/2月の動画







アソビバ江東さんより、
先日のプレーパークでの動画がアップされていました。
テーマはズバリ、
新ビレイデバイス“クリックアップ”です。
実際に使ってみてその簡便な操作感と制動に感動されたようです。
ATC的に使え、かつオートロックで、そして軽い。
エイトカンからの確保器の変遷を見てきた者として、
冷静かつ客観的にコメントされていました。
なんか共感っていいですなー。

この感動はしばらく続きそうです。

鉄カラビナについて

えー、
一応ご報告。
先月ですが、鉄製のカラビナが伸びて歪みました。
破断強度表記は23kNです。
オートロックの安全環は閉まっていました。
ほんのかすかに歪んだようで、
ゲートは引っかかりつつも開閉します。
長さから感覚的に想像したテンションを超えたのです。
想定外でした。
ここで距離を具体的に書いてはダメな気がします。
過去には書いたけど。
ハイはあまりいないだろうから、
ロングをやるなら気をつけてです。

えー、
アルミのカラビナとか不十分な装備は危険ですよー。
ちゃんと言いましたよ。
ロングラインでもバックアップは必要ですよー。
ちゃんと言いましたよ。

鉄製品は強いから使っているのではないのです。
粘る特性から使っています。
勘違いをされないようにもう一度です。
素材や強度、
使う場所を間違えるとドカン、

です。

鉄カラビナだからいいわけではりません。
まさか50kNの鉄カラビナなしでハイラインとか張ってませんよね?
まさかね。
50kNの鉄カラビナ買いましょうよ。
そんな高くないですし。
一人でやるなら、まーご勝手にですけどね。
50kNの鉄カラビナで全てが解決するわけではありませんが、
購入することは象徴なのです。
高い安全意識やバックアップへの。
受け売りも劣化させないように磨く意識が大切です。

ちゃんと言いましたよ。

2011年2月20日日曜日

さるえプレーパークでスラックライン/2月

さるえプレーパークでプチハイライン張ってきました。
怒濤の勢いで、高所作業でした。
へばる。



前回はL:10m - H:6mのラインとそのバックアップを張るだけだったので現実的でしたが、今回はそれにトップロープが加わり、それでやめておけばいいのに、L:20m - H:6mを追加しました。つまり作業工程として、全部で5本のラインやロープを張ったわけです。枝の無い木を登って作業するのはとても難しいです!そしてとてもシンドイ。しかし自分でやりたくって打ち合わせを連日重ねたので諦めずセッティングしました。10時からセッティングして、全て完成したのが13時半でした。そこからすぐトライしたいところですが、まずは休憩したいとLoBoと二人へたりこんでしまいました。その間に子供達はトップロープをトライし、大人達はL:20mの洗礼を受け、心をポッキポキに折られていました。20mのハイラインはちゃんとはればそれ程難しくはないはずです。かなりの実力者達が集まりましたからねー。問題点は支点の木が揺れるの一点です。ラインを硬く張っても木がシナるだけでユルいまま、乗ってみたら木が上下左右に揺れて、ラインはユルいのでさらにやたらめったら揺れるのです。それまでのスラックラインの技術はアンドロメダまで吹き飛ばされてしまいます。

2010年正月に張ったボルダーエリアハイラインでもそうでした。細い木に片側だけ支点をとり、ラインは持っていないのでクライミングロープでハイラインをしました。LoBoはそのときにスラックラインデビューでした。私は凄まじい勢いの役立たずでした。何も知らない、何もできない。ただただスゴい経験です。
その後、流しそうめんやりながら私有地の電柱に張ったL:30mのハイラインも支点が揺れてめちゃくちゃでした。それらの経験に比べると、状況はいいといってもやはり、まともではありません。これはこれで楽しいと思えないとハイラインは難しいです。トライ環境の再現性は無いに等しいのです。どんなコンディションでも受け入れられるよう、我々も少しづつ変化してきましたから。でもやっぱりユルい方が乗りやすいなー。

評価/
ユルすぎるハイラインでシットスタートができるようになっていた。
反省/
今回はハイライン+トップロープ+ハイジ(空中ブランコ)の予定がクリアできなかった。
次回こそはと。
予告/
次回は命綱のないハイラインができないか相談中。




なんとかここまでできるようになったのかと、思わず空を見上げてみたり。

L:10m - H:6m
VERVE 25mm (7%) + Top Rope

L:20m - H:6m
ORANGE LINE 25mm (5%)

ちなみに"Click Up"、スゴい確保器でした。
クライミングはもちろん、メインで使用します。

2011年2月19日土曜日

展示会にて

先日、
バックパックやクラッシュパッドでご存知の/マウンテンダックスの展示会に行ってきました。
実は2011-2012の新しいカタログにハイライン写真とロングラインのセッティング写真を使って頂いているのです。さらに展示会場ではその写真が大きなバナーになっていて、大感動でした。さらにGIBBONのAZCAN師もクラッシュパッドのページにいます。スラックラインの認知度や環境が少しづつ変化してきていることを実感できました。


会場ではClimbing Technology社製の“Click Up”という新しいビレイデバイス(確保器)を試してきました。クライミング中、墜落して流れるロープをオートストップ的に補助するデバイスです。よくもまー色々考える人がいるものです。写真を見てわかる通り、テンション解除用のハンドルが付いているワケでもなく、その形状を利用してテンション解除するので、リードクライミング時のロープ出しも簡単に行うことができます。機械感複雑感満載のグリグリ系操作に慣れずパートナーからよく怒られてしまう方々にはとても使いやすいと思います。
会場で実際にぶら下がって試していたところ、久しぶりに会うクライミング界の重鎮達に取り囲まれ接客しろと迫られる始末でした。慌ててセッティングを間違え、と思ったら間違えてはおらず、あたふたた。私はお客的に試していただけなのですが、、。なんやメーカーの人間ちゃうんかと、、。

何を言っているかわからない?
では動画をどうぞ。



で、なぜクライミングギアの紹介をしたかというと、関係ないじゃん、ではなく、ハイラインを張った時のバックアップロープを固定するのに使おうと考えた次第です。もちろんそんな使い方は想定されていないので、発想だけでマネしないでくださいね。今まで使っていた道具にくらべ、圧倒的に軽いのです。主要な機構は全て目に見える状態です。これならテンション過多による危険をすぐに察知できそうです。テンション解除する際のアイディアを盛り込むスペースも結構ありますし。何よりハンドルが折れる心配がないし!機械的デバイスと似た能力を有していながら、とても!軽く、そして使い勝手が良いです。もし強度が許すならばですが、メインラインにも使えないかなーと考えています、、、まずはバックアップロープから試してみます。
バックアップロープとはいえ、さらなるバックアップを忘れずに!

とはいえクライミング時のビレイにとても使いやすくオススメです。

“Click Up”  /Climbing Technology社製
対応ロープ径:9〜10.5mm
材質:アルミニウム
本体重量:115g
HMS+BLCカラビナ付属
必ずHMSカラビナを使いましょう

2011年2月16日水曜日

ごきげんつなわたり

町の公園で子供と楽しむシティハイラインと、
朽ちた橋を渡るレトロニムなハイライン。
どうやって張るか、
どのように渡るか、
想像はつきない。
どちらも、
なんか空間な、
狭間にいる感じが、
いい。

スゴい景色もいいけど、
我々は街に住んでいる。
ということ。


何度も言うけど、
ここ本当に良い場所。
ごきげんつなわたり

2011年2月15日火曜日

二代目グレートなビギナー



ハイライン開拓。
駐車場から、
ウッドチップの上をサクサク歩くこと1分。
落ち葉が厚く積もり、
杉の香りムンムン、
素晴らしいA面のプラットフォーム。
暖かいを通り越して暑い。
ここまで居心地がいいとは。
朽ちた橋は景色にとけ込んでいてあまり存在感がない。
木が邪魔してすっきりキレイには張れない。
5mほどはムダになる。
気持ちに余裕がある。
ユルユルに張ろう。

この日ハイラインデビューとなるLoBoの友人ムラさん。
セッティングから手伝ってもらう。
先日作った谷ライン専用アイテム、
通称「ぶん投げ君」の使い勝手を検証してもらう。
素晴らしい!
ミットが必要なデキだ!

ムラさん、
ハイラインデビュー以前に高所恐怖症。
にも関わらず果敢にトライをくりかえす。
25mmも初めてなら20m以上の距離も初めて。
手順を聞いて、理解して、実践。
高所恐怖症はそう簡単には克服できない、
と思いきや、
突然歩き始める。
さっきまではラインに立つこともママならなかったのに。
理由を聞いて、LoBoと二人、目からウロコが落ちた。
ボロボロ落ちた。
ウロコが枯れた。

デビューでいきなり7歩8歩も歩く?
距離25m以上あるハイラインで。
彼の着眼点から新しいロジック。
二代目グレートなビギナーはアタマがイイ。
ウマくなるには合理的に近道を歩くことだ。
我々と比べてはならない。
これから歩く人はだいぶ楽なはず。

もっと楽なはず。



L:30?36m - H:8m
WHITE MAGIC

2011年2月12日土曜日

川アイテム


川/谷ライン専用アイテムを作ってみました。
ロープやラインを対岸に渡すのに使います。
重みのあるボールに結びつけてぶん投げるのです。
ヒモは20mあるので充分かと思っていますが、
どうでしょう。
今までは石にくくりつけて投げていましたが、
いまいちスマートじゃありませんでした。
クビレのあるペットボトルも良いアイディアだと思ったのですが、
すっぽ抜けて流される可能性もあるので却下しました。

ボールをアイスピックでザクザクして、
ピンセットでグリグリモゾモゾして、
完成。
名称きめなきゃ。

じょーずにできましたー♪

2011年2月11日金曜日

頓挫捻挫開拓行


今日、
ハイラインセッティングで捻挫しまして、
とはいっても、
軽ーい捻挫です。
心配はいりません。
してませんね。

で、
そんなケチがついたままトライしていたのですが、
どうしても集中できないわけです。
ポワワーンとしているわけです。
全てがリセットされてしまったかのように、
バンビなあの頃に逆戻りさせられたように、
ビビって何もできなくなってしまったのです。
突然。

で、
ロボの靴を谷底に落としてしまうような失態を演じ、
「コレはサインだ、事故るサインなのだ」
と喚きつつ、
早々に撤収とあいなりました。
曇ってきたしー。

で、
以前から命がけイカダ行で目を付けていたスポット、
重い荷物を背負いつつ、
目指して歩きます。
結果、
ディープウォータースラックライン/ハイライン
L : 10m - H : 5m
L : 15m - H : 8m
ハイライン
L : 20 - H : 15m
L : 20~40m - H : 30m
という候補地を選定しました。
ディープウォーターに関してはほぼ問題なくトライできそうです。
今の渇水状況でも平気ですから。
ばしばしバックフリップ夏。

日曜日、
写真の場所でハイライン張ります。
素晴らしいロケーションです。
レトロロマンチックなハイラインです。
なんだそりゃ。

野面積みの橋脚。
コンクリートの耐年数。
廃墟かモニュメント。

ロボと二人、
スッゲーカッケーヤッベーと賛辞な三時でした。
駐車場、トイレ完備。
アプローチもスゲー簡単。
山歩きやら危険なゴミの崖やらありません。
ただ諸事情想定すると強制移動する可能性あります。
遅れて来てみたら撤収後だったりするかもしれません。

L : 25 30?36m - H : 7 8m

長さは立派だけど、
高さがね。
ハーネスと革手袋持ってこないと、

お仕置きですよ。