今日は
ロングラインやってきました。
Youtube等で紹介されているような道具がほとんどないのに、です。ダブルプーリー(二連滑車)、プーリー、スタティックロープ(あまり伸びないロープ)。そんなロングラインのキモである道具の数々が、ことごとく無い状況で、です。代表がワケあって道具の数々を忘れたというか、代表のポリシーは「無けりゃ無いでどうにかする、ダメならやらね」、ですから、分かっていながら持ってこなかったとも言えますな。二日連続でやっているのに、二日目も同じセットのままって、ワザとか?って言いたくなりますが、もちろん言いません。で、まー、張るわけです。奴隷のように。スタティックロープはダイナミックロープ(フリークライミングで使うロープ)で代用。張ったことのある人なら分かる話ですが、伸びるからロスが出て非常に張りにくい上、時間も余計かかります。ダブルプーリーやプーリーは、プーリーモドキな製品で代用します。って環付きカラビナです。もう知っている人には拷問のようなシステムです。ロスと抵抗で、もう大変なわけです。とはいえ、60mは三男子で張ることができました。大変でしたが。それはそれでやたら楽しいのです。で、
ハイラインに取り組み始めてみて、代表がよく口にすることがあります。
「システムを破断させてみたい」
「ロープを切ってみたい」
「ラインを切ってみたい」
切るって、これはハサミで切るわけではなく、力を、テンションをかけ続けて引きちぎってみたいということです。狂ってます。変態です。なんでかといえば、メーカーでもそうそうやらないことをやっておけば、何がおこるか分からないということを少し回避しやすくなります。人に言われたからとか、保証されているからとか、全くあてになりません。代表は素直じゃありません。リスクをできる限り回避しつつ、回避できないならバックアップをとることが生き残る術、そんな世界があります。とはいえ、我々がやっていること自体、明日には自身で全否定するかもしれませんが。
上記三つのうち二つを実現してしまいました。2010夏に100mを張った時、システムが崩壊。想像をこえるテンションをかけてしまったが故にです。人が乗ってもタワマナイ100mって。Youtubeで気軽に紹介されているシステムとほとんど変わらないのに、です。ロングライン/ハイラインは、長さに関わらず、張りすぎると大変危険です。声をかけあって冷静に張りましょう。そのテンションに誰かがビビリだしたら潮時です。「揺れるくらいがちょうどいい♪」と割り切って。何も計れません、感覚が全てです。
ロープは今日切りました。
うーん、嘘。正確にはロープの外皮がトンだだけですが、バックアップをとっていなければ、ちょっとヤバい状況でした。バキーンと音がして、見ると、ロープの色が青から白へ!バックアップが作動している、ガーン!芯がズルリと見えている。芯もささくれてるし。芯さえ平気ならとは、クライミングなら状況次第ですが、ロングラインで外皮がトブと、場合によっては、金属の固まりが色々ブットンできます。
HIGH on a WIREでは、
約30m〜50mのラインには、
スチール製の環付カラビナを必要数。
環付アルミはできるかぎり減。
約50m〜のラインには、
もしくは、
短くともハイラインならば、
50KN以上のスチールカラビナをメインに、
トライ。
いつでも状況にあったバックアップを忘れずに。
次回:スタティックロープについて。
※明日には全否定するかもしれません。
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