連日のハイライン開拓とロングラインで体力の限界。
撤収終わって日が暮れた闇、
グレートなビギナーと二人で動けず、
雪、
降り積もる中へたり込む。
なにやってんだ。
年末年始、
ハイラインとロングラインの連続。
そのお陰でハイライン開拓のメドがつき、
やっと冷静にトライできる環境が整う。
捨て張りに3日も費やす。
朝5時に起きて、
9時に現地到着。
零下。
二人で鉄ビナ担いでガレ場を下る。
ココで一度、重い荷物に死ぬかと思った。
山屋じゃないから心も体もヒヨワにできている。
落石で死にたくないので慎重に1人づつ下る。
とはいえ、たったの15mじゃないか。
やっと着いたよプラットフォーム。
2時間でも、日が出れば暖かいサニーサイド。
クライミング開拓時代からA面と呼んでいる。
日の当たらないネガティブな対岸をB面と呼ぶ。
居心地の良いプラットフォームに着いて早々。
ビギナーに冷たい指示。
B面に支点を設定しなけりゃならない。
危険なガレ場を登り返しておくれ。
双方支点を設定したらラインを投げる。
ラインを受け取り、ハーネスに結びつけ崖をフリーソロ。
ラインを川で濡らさないようにテンションとりながら、だよ。
簡単だって思うならやってみれ。
最低でも三人で作業しないと効率が悪いと気づく。
二人だけだと朝10時に作業開始しても、トライは15回くらいが限界。
それでも飲まず喰わず休まずトライしての回数。
時間を惜しんでトライトライトライ。
ハイラインとロングラインは全く違う。
一回に消耗する体力が尋常じゃない。
すぐに支点へ上がれなくなる。
日照時間、たったの2時間だもの。
あとはマイナス極寒作業作業作業。
B面スタートでは足場がない。
セルフの架け替えが危うい。
とはいえ、支点の選択肢は他に無い。
別の支点ではビギナーの頭がカチ割れそうになったし。
やっと作業が効率的になっても、これ。
お客さんは呼べません。
それでも良いポイントだと思う。
これから真剣トライ。
L:
使用ラインは悩み中。
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